私達が小さかったころ、小学校などの遠足で行った時のこと、キャンプ村で一泊した時の出来事などお思い出が詰まった大嶽山は「心のふるさと」として何時も心のどこかに存在しています 。
その大嶽山興福寺では、平成29年に三十三年一会の秘仏開帳が執り行われます。当寺の秘仏は国宝でもなければ重要文化財でもありません。しかし、日頃地域の皆様方の身近にある文化遺産として地域の人達に慕われてきました。
開帳は普段本尊十一面観世音菩薩様は扉の閉まった仏堂の中に秘仏として安置されており、三十三年に一度その扉を開けて参詣に訪れた皆様が直接本尊を拝める機会になります。前回は昭和六十年でした。
今、大嶽山は登米市の観光スポットとして、七月の紫陽花や市の文化財指定を受けている六角堂、観音堂に施された壁画、中国の「二十四孝」などがインターネットで取り上げられております。この開帳を機会に大嶽山を訪れてみて頂ければと存じます。
今度の開帳にあたっては、法要以外にもいろいろ催し物や展示物、出店など参詣頂く皆様に楽しく過ごして頂けるような計画をしています。
平成二十九年四月吉日
奥州鎮護・奥州十番札所 大嶽山興福寺住職 嶽内 真弘
平成二十九年大嶽山観世音開帳奉賛会会長 高橋紀代夫
平成二十九年大嶽山観世音開帳実行委員会委員長 浅野 稔
期日 平成29年7月15日(土)~17日(海の日)
行事 法 要 3日間 午前10時、午後4時 祈願法要(観音堂)
3日間 正午 護摩祈祷(観音堂)
3日間 午後2時 奥州三十三観音お砂踏み法要(老人福祉センター)
17日 午後6時 結願法要(観音堂)
催し物 小学生伝統芸能発表、観音太鼓の競演、奥州三十三観音お砂踏み、開帳記念フリーマーケット「楽市」
神楽・民謡・舞踏・歌謡等芸能発表・屋台村
展示物 前回(昭和60年)の奉賛札2300枚、大嶽山にまつわる行事写真
観音堂壁画「二十四孝」展、大般若経典600巻(文久2年地域の人々の寄進によるもの)